多くの日本人は英語を話すときに完璧な英語じゃなければいけないという考え方を持っている人が多いです。
英語に限らず全てに対して完璧を求めすぎるのが日本人の良いところでもあり悪いところでもあります。
「完璧な英語で無ければ話してはいけない」と思っていたらいつまで経っても英語を話すことなんて出来ません。
そもそも完璧な英語を話す必要なんてまったくありません。
現在英語はもはやネイティブだけのものだけでは無くなっています。
アメリカやカナダ、イギリスなどのようなネイティブの国々だけではなく、世界中で世界中の人々が英語を使って話しています。
実は世界中で英語を話す「英語話者」の割合としてはネイティブよりも圧倒的に非ネイティブ話者の方が多いです。
特に世界の中でも人口が非常に多いインドではネイティブでは無いですが公用語として英語が幅広く使われています。
また、インド以外でも世界中で英語は公用語、準公用語、第二言語として話されています。
そしてそれぞれの国で独特の訛りがあったり、ネイティブ英語では無かったそれぞれの国独自の英語表現を勝手に作り出して好きなように英語を使っています。
私は以前マレーシアで働いていた事がありますが、マレーシアは英語が公用語の国ですがマレーシアで話されている英語は「マングリッシュ」といってかなり独特の英語です。
語尾にlaが付くのが特徴で、Are you ok la?のような独特の英語です。
更に中国語の影響を受けていて、英語と中国語を合わせたようなかなり違和感のあるイントネーションで英語を話しています。
彼らの英語はかなり独特ですが、英会話は非常に流暢でネイティブとの英語での商談などもまったく問題なくこなしています。
ネイティブ達もマレーシア人の英語をほぼしっかりと理解する事が出来ます。
マレーシア人の話す英語ははっきり言って完璧ではないどころか、ところどころ文法的におかしかったり発音がかなり変だったりしてネイティブから見たら70点~80点くらいの英語です。
しかし、世界中の人がビジネスの現場で使っている英語は70点~80点の英語です。
世界中の人々の英語を聞くとかなり適当な英語で話しているのが分かります。
ですが、これからのグローバル時代で使うべきグロービッシュ=グローバルイングリッシュ(世界中の人々が問題なく理解出来る程度の完璧では無い英語)としてはそれくらいで十分なのです。
だからと言って文法がむちゃくちゃだったり、発音がむちゃくちゃでいいかと言うとそうではありません。
例えば多くの日本人が話す英語は文法的にも怪しく、発音は英語本来の音からほど遠く点数にすると20~30点の英語で世界中の人々から英語を話しているにも関わらず英語として認識されないレベルです。
ですので、完璧を目指すのは無理としても70~80点くらいの英語を目指していくべきです。


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