こんにちは!
オンライン英語コーチ代表の福田です。
今回は
TOEIC200点レベルからTOEIC400点レベルを目指すための英語学習方法
についてお伝えしていきます。
TOEIC200点レベルと言うと「英語がまったく話せない」「中学1年の時に習った超基礎的な英語知識すら欠落している状態」です。
まさにゼロレベルで、実質ここが英語レベル最底辺です。
私の約5年前、33歳の時にここから英語学習をスタートしました。
”This is a pen”レベルから英語学習を始めました。
義務教育で英語を学習してはいましたが英語が大嫌いだったので授業はほぼまともに受けていませんでした。
TOEIC400点レベルというと、一通り中学レベルの基礎的な英語知識は習得していて、簡単な英会話がかろうじて出来る、海外旅行を英語を使ってなんとか楽しむことが出来るレベルです。
しかし、ビジネスで英語を使うにはまだまだ厳しいレベルです。
英語学習を始める前のマインドセット

TOEIC200点から400点レベルに到達するのに必要な時間について
英語学習を本格的に始める前にまずは英語学習にどれくらいの時間が掛かるのかについて理解する必要があります。

このTOEIC200点レベルからTOEIC400点レベルに到達するには平均で概ね500時間掛かります。
1日3時間毎日欠かさず英語学習を行ったとして約6か月間掛かります。
(人によって±1か月くらいの誤差はあります)
まず最初にこれくらいの期間が必要だということをハッキリと理解して下さい。
1か月くらい英語を頑張ればペラペラになれるとか思っていませんか?
ハッキリ言って英語はそんなに甘くはありませんよ!
まず最初の課題はこの500時間をいかに挫折を防ぎながら乗り切るかというところが重要なポイントです。
ゼロレベルから英語学習を始めた場合、通常最初の500時間、特に最初の2,300時間はまったく進歩を感じる事が出来ません。
つまり、6か月間くらい必死に英語学習を頑張ってもほとんど進歩を感じられないという状況が続きます。
あなたはこの半年間を耐える事が出来ますか?
膨大な時間と労力を掛けて、仕事終わりに眠い目をこすりながら必死の英語学習を行っても最初の半年間はほとんど達成感がありません。
厳密にいうと、英語力のベースは着実に出来ているのですがそれをアウトプット出来る段階に達していないので、自分自身では成長を体感出来ない状態です。
植物で例えると、まだ芽が出ていない状態です。
ですが、まだ芽が出ていなくても目に見えない土の中では着実に成長が進んでいるというような感じです。
多くの人はこの最初の段階で挫折します。
実に英語学習者の90%以上がこの最初の脱初級者の段階で挫折して英語学習を辞めてしまっています。
逆にここを乗り切れれば英語力に自信が付き、あとは自発的に英語学習を継続していけるようになります。
ですので、最初の500時間をいかに挫折を防ぎつつ、英語学習を継続するかがカギになる訳です。
英語学習方法について
1.中学英文法のおさらい
TOEIC200点レベルの場合、中学時代に学んだ超基礎的な英語知識すら記憶の彼方に消え去っている状態です。
ですので、まずは中学英語・英文法のおさらい(英語の基本的な文法知識)から再学習していく必要があります。


中学1年生で最初に習ったBe動詞からこれでもかというくらいに分かりやすくイラスト付きで解説してくれています。この1冊を3周くらい学習することで英語の基礎の基礎が身につきます!
オンライン英語コーチングでは「中学英語をひとつひとつわかりやすく」を推奨しています。
この学習教材は非常に分かりやすく「名詞」「形容詞」「動詞」などのような超初歩的なところから始まり一つ一つステップを追いながら中学英語を復習できる非常に優れた教材です。
この「中学英語のおさらい」が非常に重要です。
中学英語には英語習得の為に必要な超基礎的な部分がたっぷり詰まっています。
ですので、中学英語をしっかりと習得する事がとても大切です。
中学英語の基礎的な部分をしっかりと理解していないと、今後の英語学習の効率がとても悪くなります。
英文法はスポーツで言うところの「ルール」に当たります。
サッカーをするにもバスケットボールをするにもまずは「ルール」を覚える事が必須ですよね?
英語でも同じことが言えます。
英文法をしっかりと理解していないといつまで経っても英語を理解することが出来ません。
ですので、まずは「英文法」をしっかりと理解することが一番最初のステップです!
2.瞬間英作文(英語構文の理解)
次に行うのが英語構文の理解です。
英語の文法や単語を理解しただけでは英語を話せるようにはなりません。
オンライン英語コーチングでは「瞬間英作文トレーニング」を推奨しています。
英語を話せるようになるには、文法や単語などの「知っている知識」をすぐにアウトプット出来る「使える知識」に変えていく必要があります。
それに効果的なのが瞬間英作文(英語構文の理解)です。
瞬間英作文を行う中で文章の構造を体感的に理解出来ます。
“This is a pen.”のような一番簡単な構文から、
“It is very important for us to study English.”のような少し複雑になった構文、
“I think we should learn English to work abroad since the Japanese economy has been deteriorating.”
のようなかなり複雑な構文までステップを踏みながら着実に理解していくことが出来ます。

“This is a pen”のような簡単なものから中学時代に習った様々な構文が出てきます。この本を使ってトレーニングをすることで英語の文章パターンが頭に焼き付くのでスピーキング力が向上します。
もちろん、最後の一番複雑な構文はすぐには理解したり使えるようになったりはしませんが、この瞬間英作文をしっかりと行っていけば自然と複雑な構文を使いこなせるようになります。
複雑な構文を使えるようになると複雑な事を英語で言えるようになってきます。
ただ、初級者の時期は簡単な構文をしっかりとマスターし、しっかりと使いこなせるようになることに専念しましょう。
まずはThis is a pen. I like baseball. I want to go to the sea.のようなシンプルな構文を確実に使えるようにするのが最初のステップです!
瞬間英作文がその為の最高の教材です。
3.英語の音の理解(フォニックス)


日本人にとって難しい英語の発音を分かりやすくイラスト入りで解説しています。口の動かし方や舌の位置まで細かく解説しているので非常に分かりやすいです。また付属のCDを使って実際に発音トレーニングも出来るようになっています。
オンライン英語コーチングでは「フォニックス発音トレーニング」を推奨しています。
多くの人は英語を学習し始めた時に英単語本や文法書などばかりにフォーカスしがちです。そして多くの人は英語の発音についてはほとんど無関心です。
ですが、英語の発音は超重要です。
英語発音編でも詳しく解説しましたが、英語の発音はとても重要です。
何故なら日本人の英語の発音と本来の英語の発音とはあまりにも違い過ぎるからです。
ですので、日本で習った英語の発音のまま英語を話してもなかなか伝わらなかったり、勘違いされたりすることが頻繁に起きます。
また、正しい発音が分かっていないので相手の言っている英語を正しく聞き取る事が出来ません。
多くの日本人にとって英語の発音矯正はスムーズに英会話を行うためには必須です。
日本人が特に苦手なのが「r」と「l」の発音です。
日本では「r」という発音自体が存在しないので、「r」と「l」を使い分ける事や聞き分ける事はとても難しいです。
例えば”play”と”pray”という英単語があります。
Playは「遊ぶ」という意味ですが、prayは「祈る」という意味です。
「r」と「l」の発音を使い分ける事が出来ないとplayとprayがごちゃごちゃになってしまいます。
「私は今日サッカーをします」と言いたいのに、I will pray soccerと言ってしまうと、「私は今日はサッカーに祈ります」という意味になってしまいます。
もちろんほとんどの人は普段サッカーに祈る事はないので、「あぁ、この人はサッカーをするんだな」と分かってはくれますが。
また、”I want to eat rice.” と ”I want to eat lice.” が日本人にありがちな発音です。
「r」と「l」を区別出来ないので、つい”I want to eat rice.”=白ご飯を食べたいです と言いたいのに、”I want to eat lice.”=しらみを食べたいですという風に言ってしまいます。
もちろんしらみを食べたい人なんていないので、みんな理解はしてくれますが、あなたが”I want to eat lice”と言う度にみんな笑いを堪える羽目になります。
あと多いのが「s」と「th」です。
日本語には「th」サウンドが無いので全ての「th」サウンドを「s」に置き換えて発音しがちです。
するとどういう事が起こるかというと、「think=思う、考える」が「sink=沈む、沈める」になります。
“I think”はかなりの頻度で使うフレーズですが、あなたがI sinkという度に、「私は沈みます」という言う事になるので、これまた周りから見たら超おかしなことになります。
このように、日本語には存在しない音が英語にはたくさんあります。
また、日本人が想像している音と実際の英語の音は全然違います。
ですので、英語学習の出来るだけ早い時期に発音矯正を行う事を強くオススメします。
4.統合型英語学習法(リーディング・英単語力強化・リスニング)
そしてこの4番目の統合型英語学習法が一番大切なポイントです。
統合型英語学習法とは「リーディング、英単語力、リスニング」の3つを一つの教材で強化していく方法です。
お勧めの教材としてZ会から出版されている「速読速聴英単語シリーズ」です。

速読速聴英単語では文脈の中で英単語を理解し習得していくことをコンセプトとしています。この一冊でリーディング・リスニング・ボキャブラリー強化と総合的に英語力を伸ばしていくことが出来ます。
この教材を活用すると「リーディング、英単語力、リスニング」の3つを一つの教材で効果的に強化していく事が出来ます。
またこの教材では「文脈主義」を謳っており、「英単語は文脈の中で覚えるのが効果的」と解説しています。
僕も英語学習の初期においてこの速読速聴シリーズを活用して英語学習を行いましたが英語の文章の中で英単語を効率的に覚えていく事が出来る事を実感しました。
ですので、僕はこの「速読速聴シリーズ」を強く推奨しています!
英語学習を開始したばかりの人に多いのが英単語をたくさん覚えれば英語を話せるようになると思って、英単語本を買って英単語ばかり覚えようとする事です。
これが英語学習初期に最もやってはいけないことです。
もちろん英単語をたくさん覚えている方が良いですし、英語を話すという点において英単語は重要な要素です。
ですが、英単語をいくら知っていてもそれだけではハッキリ言って話す事は出来ません。
というのも、日本人は既にかなりの英単語を知っています。
日本はアメリカの影響で英単語がそのままカタカナ単語になっているので普段の生活の中で既に多くの英単語を使っています。
「コンピューター」「デスク」「ウォーター」「ビルディング」など日本語には数えきれないほどのカタカナ単語がありますが、それらは基本的に英語をそのままカタカナに当てはめたものなので、ほぼ英語です。
しかし、日本人は多くの英単語を既に知っているにも関わらず英語をまったく話せないのは英単語以外の部分に問題があるからです。
それを解決しない限りは英語を話せるようにはなりません。
問題を解決するカギは「ある程度の長さのある文脈の中で文章全体の中で英単語を覚え理解していく」という方法です。
例えば「be supposed to」(~することになっている)という英単語があります。
これを「be supposed to」(~することになっている)と英単語と意味だけを覚えても上手く使う事が出来ません。
というのも実際の文章や会話で英単語だけが登場することは無く、文章(センテンス)の中で出てきます。
ですので、ある程度の分量のセンテンスやストーリーの中で、どのような場面でこの英単語が使われているかを理解することが重要です。
この「速読速聴シリーズ」を活用すると英単語を覚える時に「どのような場面やどのような使い方をすれば良いのか」も一緒に学べるので、実際にその単語を使って話すときもスッと言葉に出やすくなります。
これが英単語帳や英単語アプリでひたすら英単語を覚えてきた人との大きな違いになります。
以上がTOEIC200点からTOEIC400点レベルに到達するまでの英語学習方法です。
是非参考にしながら英語学習を行って下さいね!
オンライン英語学習コーチ
福田圭亮
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「自分に合った最適の英語学習方法を知りたい・・・」
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