【完全版】Grokの始め方と設定！英語表記も怖くない5つの手順

2025年12月19日

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Grok（グロック）とは？イーロン・マスク氏が放つ最新AIの魅力

X（旧Twitter）と連携したリアルタイムな情報収集

Grok（グロック）は、イーロン・マスク氏が設立したAI企業「xAI」によって開発された最新の人工知能です。最大の最大の特徴は、X（旧Twitter）のプラットフォームとリアルタイムで連動している点にあります。従来のAI（ChatGPTなど）は学習データのカットオフ（締め切り）があるため、数分前に起きたニュースやトレンドについて答えるのが苦手でした。しかし、Grokは今まさにX上でポストされている情報を参照できるため、最新の時事ネタや世論を即座に把握することが可能です。

ChatGPTやClaudeにはない「ユーモア」と「毒舌」モード

Grokのもう一つの大きな魅力は、その独特なキャラクター性です。他のAIは安全性を重視するあまり、回答が非常に堅苦しく、時には「お答えできません」と拒否されることが少なくありません。一方、Grokは「少し反抗的でユーモアがある」ように設計されています。特定のトピックに対して皮肉を交えたり、ユーザーと冗談を言い合ったりする「Fun Mode（ファンモード）」が搭載されており、まるで生きている人間と会話しているような体験が楽しめます。

Grokを利用するために必要な条件（X Premiumプラン）

2024年現在、Grokを利用するには、X（旧Twitter）の有料サブスクリプションである「X Premium（プレミアム）」または「X Premium+（プレミアムプラス）」への加入が必須条件となっています。以前は最上位のPremium+限定でしたが、現在は中位プランのPremium でも利用可能です。無料版のXユーザーは利用できないため、まずはプランのアップグレードを検討する必要があります。

【手順1】Grokを始めるための事前準備と料金プラン

X Premium（プレミアム）とPremium+の違い

Grokを始める前に、まずは料金プランを確認しましょう。主に以下の2つのプランでGrokが利用可能です。

X Premium：月額約980円（Web版）。広告が半分になり、Grokの利用権が含まれます。
X Premium+：月額約1,960円（Web版）。広告が完全に非表示になり、Grokのすべての機能（最新モデルの優先利用など）が開放されます。

コストを抑えたい方は、まずは「X Premium」から始めるのがおすすめです。支払い方法やプラットフォーム（iOS/Android/Web）によって価格が若干異なるため、Webブラウザから契約するのが最も安価になる傾向があります。詳しい料金体系やコストパフォーマンスについては、Grokの料金プランと英語学習への活用法を解説した記事も参考にしてください。

スマホアプリ版とブラウザ版でのアクセス方法

契約が完了したら、Grokにアクセスしましょう。スマホアプリ（iOS/Android）の場合は、画面下部のメニューバーに「Grokアイコン（正方形にスラッシュのようなロゴ）」が表示されます。ブラウザ版の場合は、左側のサイドメニュー一覧に「Grok」の項目が追加されます。もし表示されない場合は、アプリを最新バージョンにアップデートするか、一度ログアウトして再ログインを試してください。

契約から利用開始までの反映タイミング

サブスクリプションを契約した後、即座にGrokが使えるようになる場合がほとんどですが、アカウントの認証状況によっては数時間から最大24時間程度のタイムラグが発生することがあります。特に新規アカウントやプロフィールを変更したばかりのアカウントでは、X側の審査が入る場合があるため、余裕を持って準備しましょう。

【手順2】Grokの初期設定と画面の見方

Grokアイコンの場所と起動方法

Grokを起動するには、Xのメイン画面にある専用アイコンをタップまたはクリックします。初めて起動する際は、利用規約への同意画面が表示されるので、内容を確認して進みましょう。インターフェースは非常にシンプルで、一般的なチャット型AIと同様に、画面下部の入力欄にメッセージを打ち込む形式です。過去の履歴はサイドバー（または履歴アイコン）からいつでも確認でき、複数のスレッドを並行して進めることも可能です。

英語メニューの日本語訳とインターフェースの解説

現在、Grokのメニュー周りは英語表記が中心ですが、操作は難しくありません。覚えておくべき主要な項目は以下の通りです。

New Chat：新しい会話を始める
History：過去のチャット履歴
Settings：設定（モデルの選択やデータ利用の管理）
Feedback：回答の精度に対するフィードバック

基本的には、入力欄に日本語で質問を投げれば、Grokも日本語で返答してくれるため、メニューが英語でも操作に迷うことは少ないでしょう。

2つの回答モード「Fun Mode」と「Regular Mode」の切り替え

Grokの最大の特徴である「回答スタイル」は、チャット画面の上部または設定から切り替えられます。

Regular Mode（レギュラーモード）：客観的で正確な情報を重視した、標準的なAIの回答スタイルです。
Fun Mode（ファンモード）：ユーモア、皮肉、毒舌を交えたエンタメ性の高い回答スタイルです。

調べ物をする時はRegular、暇つぶしや面白い意見を聞きたい時はFun Modeと使い分けるのがGrokを使いこなすコツです。特に、Grok Fun Modeを活用した英語学習術では、この毒舌モードを活かしたユニークな勉強法を紹介しています。

【手順3】英語表記も怖くない！日本語でGrokを使いこなすコツ

日本語での質問に対する回答精度

「UIが英語だから、英語で質問しないといけないの？」と不安に思う必要はありません。Grokは日本語を完璧に理解し、自然な日本語で回答してくれます。最新モデルのGrok-2やGrok-2 miniは、日本語のニュアンスや文化的な背景も高度に理解しているため、ChatGPTなどと比較しても遜色ない、あるいはそれ以上の流暢な日本語でのやり取りが可能です。

英語のUIをブラウザ機能で日本語化する方法

どうしても英語のメニュー表示が気になる場合は、ブラウザの翻訳機能を利用しましょう。Google ChromeやMicrosoft Edgeであれば、画面上の何もないところで右クリックし、「日本語に翻訳」を選択するだけで、設定画面やメニュー項目がすべて日本語に置き換わります。スマホの場合は、SafariやChromeアプリのメニューから「翻訳」を選択することで、英語のハードルを完全になくすことができます。

プロンプト（指示文）に使える便利な日本語テンプレート

より精度の高い回答を得るために、以下のテンプレートをコピーして使ってみてください。

「最新の[ニュース名]について、X（旧Twitter）での反応を3つにまとめて教えて」
「このトピックについて、Fun Modeで辛口なコメントをして」
「〇〇についての最新トレンドを、箇条書きで分かりやすく解説して」

このように、「最新情報」や「モードの指定」を日本語で入力するだけで、Grokの能力を最大限に引き出すことができます。

【手順4】Grokの活用術！リアルタイム情報を検索する方法

X上の最新トレンドを要約させる

Grokの真骨頂は、今この瞬間に起きている出来事の分析です。「今、日本で話題になっているITニュースは何？」と尋ねると、GrokはX上の膨大なポストをスキャンし、リアルタイムのトレンドを要約してくれます。ニュースサイトが記事にする前の、数分前の出来事すら把握できるスピード感は、他のAIには真似できない圧倒的な強みです。さらに、Grokで最新ニュースを英語で収集する方法をマスターすれば、世界中のトレンドをいち早くキャッチできるようになります。

複数の投稿から世論や反応を分析する

特定の製品やイベントに対する「世間の生の声」を知りたい時にもGrokは役立ちます。「新型iPhoneに対するユーザーの不満点は何？」「昨日のサッカー日本代表戦で一番評価されていた選手は誰？」といった質問を投げると、Grokはポジティブな意見とネガティブな意見をバランスよく抽出して提示してくれます。マーケティングのリサーチや、流行の把握には欠かせないツールとなるでしょう。

特定のトピックについて「辛口」で解説してもらう

Fun Modeを活用して、「最近のSNSの風潮について辛口で斬って」といった指示を出すのも面白い活用法です。Grokは一般的なAIが避けるような際どいテーマに対しても、独自の視点（あるいはイーロン・マスク氏に近い視点）でエッジの効いた回答を生成します。単なる情報検索ツールとしてだけでなく、思考のスパイスをくれるパートナーとしても優秀です。

【手順5】Grokを使う際の注意点とプライバシー設定

データの学習利用をオフにする設定手順

デフォルト設定では、Grokとのやり取りがAIの学習データとして利用される可能性があります。プライバシーが気になる方は、以下の手順でオフにしましょう。

Xの「設定とプライバシー」を開く
「プライバシーと安全」を選択
「Grok」の項目をタップ
「データの学習利用」に関するチェックボックスをオフにする

この設定を行ってもGrokの機能自体は制限されないため、最初に設定しておくことを強く推奨します。

回答の正確性とハルシネーション（誤情報）への対処

Grokはリアルタイム情報を参照しますが、AI特有の「ハルシネーション（もっともらしい嘘）」をつく可能性はゼロではありません。特にX上のデマや誤情報をそのまま拾ってしまうリスクもあります。重要な決定を下す際は、Grokが提示したソース（情報の元となったポストへのリンクが表示されることもあります）を自分でも確認する習慣をつけましょう。

利用制限（メッセージ回数）に関する最新情報

Grokには、プランや利用状況に応じて「2時間ごとに〇回まで」といったメッセージ制限が設けられることがあります。特に最新の高性能モデル（Grok-2など）を使用する場合、短時間に大量の質問を投げると制限がかかり、一時的に軽量版のモデルに切り替わる、あるいは回答が得られなくなることがあります。利用画面に表示される残り回数や制限の通知に注意しながら活用しましょう。