こんにちは。
オンライン英語コーチングの代表の福田です。
今回は
【英語リスニングが聞き取れない!?】リスニング力を強化する4つの要素
についてお伝えします。
「相手が言っていることがまったく聞き取れない・・・」
「言っている事はなんとなく分かるけどすぐに言われた事を忘れてしまう・・・」
「リスニングがいつまで経っても上手く出来ない・・・」
という悩みを持っている人が多いと思います。
僕はこれまで150名以上の方の英語学習をコーチングしてきましたが、最も多い悩みが「リスニングが上手く出来ない事」です。
それだけリスニングに関する悩みは多くの英語学習者が抱える共通の悩みです。
では何故リスニングはそこまで難しいのでしょうか?
どうすればリスニング力が伸びるのでしょうか?
まずはリスニングとは何か?という所から考えていきましょう。
ここからリスニングの要素を大きく4つに分解して考えていきますね。
リスニングの4大要素
(英語リスニングで上手く聞き取れない4つの原因)

1.英語の音の理解
(英語の音の理解が出来ていない)
もしも相手の言っている英語の音自体が全く聞き取れない場合は「英語の音を理解出来ていない事」が大きな原因です。
英語の音を正確に聞き取るには英語の一つ一つの音を正確に理解する必要があります。
日本での英語教育で習う英語の音と実際の英語の音ではまったく違います。
例えば”apple””cut””about””hot”この4つの単語は全て日本語で「あ」に近い音です。
そして日本の英語教育では全て日本語の「あ」に置き換えて教えられています。
これが英語の音が正確に聞き取れない原因です。
実は上記の4つの英単語は「あ」に近い音ですが全て違う発音です。
「あ」に当たる発音が英語では4つあります。
まずはそれぞれの音をしっかりと理解し、自分でも発音出来るようにする必要があります。
オンライン英語コーチングで最もお勧めしているのは「フォニックス発音トレーニング」です。
この参考書を使う事で本来の英語の音(フォニックス発音=ネイティブが習う英語の発音)を理解し、自分でも正確に発音出来るようになります。

日本語で図解で口の動かし方や舌の位置に至るまで分かりやすく解説してくれています。またそれぞれの発音を理解して終わりではなく、付属のCDを使って自分で実際に発音の練習が出来ます。
2.音声の言語化
(音声の言語化(文章化)が上手く出来ない)
上記の英語の音が理解出来るようになってそれで終わりではありません。
次は聞いた音を素早く言語化する必要があります。
例えば“wʌt dɪd ju du ˈjɛstərˌdeɪ?”という音が聞こえたら“What did you do yesterday?”と素早く言語化しないといけません。
これはまだ短い文章なので簡単に言語化出来ます。
しかし、“aɪ hæv tu goʊ tu ə ˈsupərˌmɑrkɪt tu baɪ ˈsʌmθɪŋ tu it sɪns ðɛr ɪz noʊ fud ɪn maɪ haʊs.” くらい長くなるとなかなか素早く言語化出来なかったりします。
“I have to go to a supermarket to buy something to eat since there is no food in my house.” と素早く言語化が出来れば良いのですがところどころ聞き取れない、言語化出来ない箇所が出てきます。
ここで大切なのは「推測力」です。
例えば“I have to go to a supermarket to buy something to eat since there is no food in my house.” と相手が言った時に自分が聞き取れたのは“I have xx go xx a supermarket to buy something to eat sixxx there is no food in my house.” だったとします。
ところどころ聞き取れない箇所がありましたが聞き取れた箇所から聞けなかった箇所を推測する事が出来ます。
この「推測力」を上げるために必要なのは次の3つ目の要素です。
3.意味の解釈
聞いた音を文章化してそれで終わりではありません。
次に頭の中で文章化された英文を理解出来る意味として解釈し咀嚼する必要があります。
“I have to go to a supermarket to buy something to eat since there is no food in my house.”
「家に何も食べるものが無いからスーパーマーケットに何か食べるものを買いにいかないといけない。」
この時に重要なのが「英単語力」と「英語の処理スピード」です。
まずは「英単語力」ですが当然知らない英単語は理解する事が出来ません。
これは当然ですね。
なので英単語力があまりにも足りない場合はまずは英単語力を強化しましょう。
ここでは英単語は理解出来ている仮定で進めていきます。
“I have to go to a supermarket to buy something to eat since there is no food in my house.”
という英文を頭の中で瞬間的に処理し意味として理解しなければなりません。
これを分かりやすく言い換えると「コンマ数秒で瞬間的に行うリーディング」です。
リスニングの場合はリーディングと違って時間的な余裕がありません。
またリーディングのように返り読みも出来ません。
ぐずぐずしていると次から次から相手が話してくるので言ってる事が理解出来ないまま会話が進んでいってしまいます。
だから「瞬間的なリーディング力=英語処理スピード」が重要なのです。
この英語処理スピードを上げる最も効果的な方法は大きく2つあります。
1つ目は「多読」です。
英語の文章を大量に読むことで大量の英文を処理出来るスピード、体力を養います。
多読は英文であれば自分の興味のある内容でOKです。
僕の場合はニュースが好きだったので「CNNニュース」や「NPRニュース」をよく読んでいました。(今も読んでます)
小説が好きな人は英語の小説でもOKです。
マンガが好きな人は英語のマンガでもOK。
とにかく大量に英文を読むことで頭を英文漬けにします。
この時に大切なのが「英語を前から処理していくこと=絶対に返り読みをしない事」です。
よく中学・高校で習った返り読みですが、これを続けている限り英語処理スピードは上がりません。
英語を前からそのまま読んでそのままスーッと理解していく事が必須です。
何故ならリスニングのときは返り読みが出来ないからです。
2つ目ですが「英語文章パターンの理解」です。
英語はたくさん文章のパターンがあるようでよく使われているパターンはそれほど多くありません。
その限られた文章パターンの中で英単語を入れ替えていろんな事を表現しています。
ですので先に英語の文章パターンを頭に焼き付けておくと良いです。
効果的に英語の文章パターンを習得するのに効果的なのが「瞬間英作文トレーニング」です。
この参考書では英語の文章パターンを“This is a pen”のような簡単なレベルから“I have to go to a supermarket to buy something to eat since there is no food in my house.”
のような複雑なレベルのものまで効果的に習得出来ます。
この瞬間英作文トレーニングは主にスピーキング力強化に使われているメソッドですがリスニング力強化にも非常に有効です。

スピーキング力強化の定番とも言える「瞬間英作文トレーニング」ですが、リスニング力強化にも非常に有効です。瞬間的に英語の文章を作ることが出来るようになる=瞬間的に英語の文章を把握することが出来るようになるからです。つまりリスニング力が向上するという事です。
4.センテンスの記憶化
言われた瞬間はなんとなく意味が理解出来ていたけど、次の内容を聞いているうちに前の内容を忘れてしまう・・・という事がありませんか?
リスニングで悩んでいる人の多くがこのパターンだと思います。
これは何が原因かというと単純に「英語の処理スピードが追いついていない事」が原因です。
読んだら簡単に分かる内容でも聞いた時に瞬時に理解するのは英語処理スピードが速くないと難しいです。
リスニングの場合相手が次の内容を話す前に前の内容をしっかりと理解し、脳に情報としてストックしておかなければなりません。
相手が次の内容を話す前に前の内容をしっかりと理解し、脳に情報としてストック出来ていれば1分くらいの会話が終わった後でも大体の話の内容を思い出す事が出来ます。
リスニングが上手く出来ない人の場合は前の話の内容を理解しようとしている間に次の話が始まってしまうので内容がうやむやなままになってしまいます。
そして脳は「うやむやなもの=意味として定義されていないもの」を解釈・ストックする事が出来ません。
体が未消化の食べ物を吸収出来ないのと一緒です。

オンライン英語コーチング 代表
福田圭亮
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「1.英語の音の理解」
「2.音声の言語化」
「3.意味の解釈」
「4.センテンスの記憶化」
これらを瞬間的に行うことが出来て初めてしっかりとリスニングが出来るようになります。
リスニングは英語学習において最も大きい悩みの一つです。
ですがリスニングは上記の4つの要素を意識しトレーニングをしていくことで確実にリスニング力は伸びていきます!